SNSからはみ出す長い文章を置くところ

MastodonっていうSNSをやってるんですけど明らかに短文投稿サービスに書く文章量じゃねえっていうお気持ちを置きに来ました。

各務原なでしこという女

この間ラーメン大好き小泉さんの新刊が出ていた時に、読む気がしないな、となっていて。まあ好みの問題もあるんですけど、あの小泉さんに付きまとっているキャラが苦手で。なんというか、嫌がっているところに無理矢理付きまとってるの見て楽しいかみたいなところがあって。まあ女の子が仲良くする話で片方が嫌がってるから、で離れてしまったらそこで終わってしまうんですけど。

でも以前はそれでも読んでいたのが、なぜ読めなくなったのかというと、各務原なでしこというキャラクターを知ってしまった、というのがあって。この各務原なでしこを知ってしまったがゆえに、それ以前まで許容範囲であったキャラクターがちょっと厳しいなってなることが増えてしまったというか。各務原なでしこはよかったとなってしまうので、今回各務原なでしこについて記事を書くことにしました。

志摩リンという女

各務原なでしこについて書くにあたって前提というか、書いておかなければならないこととして、私はゆるキャンの中では、志摩リンが一番好きなんですよ。なんかこうクールな女の子が一人でキャンプをして、何をするでもなく読書をして帰る、みたいなあの雰囲気。10000円あげるから毎週一人でキャンプしていてくれない?って感じで。

まあリンちゃんがそんな女の子なので、なでしこのアプローチも難航するんですが、それでも踏み込みすぎない、節度を守るっていうのが見ていてストレスがなくて非常にいいんですね。とはいえリンちゃんも結構ちょろいので他の踏み込んでくるタイプのキャラクターと比較するのも酷な気はする。

各務原なでしこのいいところ

引き際をわきまえている

もうこれが一番大事なところなんですけど、親しき仲にも礼儀ありっていうのに親しくもないのにずかずか踏み込んでくるのを見るのはちょっとしんどくて、いやだっつってんのにいいじゃんちょっとだけ絶対楽しいって!じゃないんだよナンパかよ。みたいな気持ちにもなるしね。やだっつったらやなの、でもなーチラッチラもよくないの。

その点各務原なでしこさんはリンちゃんを尊重して、そっかーまたいこうね!みたいなのりで。陽のものがとるべき態度をしっかりととっているわけですよ。こうなってくるとリンちゃんだって「あいつはパーソナルスペースの管理がしっかりしているな。今度キャンプに連れてってやろう。」となるわけですよ。ふもとっぱらに押し掛けてきたやつはリンちゃんもいやだって言ってないしね。まあ押しかけてくるのがありかなしかは置いておいて、うざいと感じなかったのでセーフです。

積極的に関わってくるけれどいやだと言われたら引く。これが大事なんですよ。

謝罪がきちんとできる

これはもう人間として当たり前の点で、トラブルメーカーの話を進めるためのキャラクターがトラブルを引き起こすのは仕方ないんですけど、感謝と謝罪ができる。この描写があるだけでまあ美少女だしな。となってキャラクターに対する不快感というのはぐっと抑えられるんですよ。ツンデレみたいなキャラがなんか悪いことしてんのにふんっみたいな態度をとるのは、高嶺の花でもなんでもなく鼻持ちならんだけだぞ。

気が使える

各務原なでしこさんはトラブルメーカーであるとともにムードメーカーでもあって、いぬこと大垣千秋の内輪サークルである野クルにすっと入っていき、すぐなじむ。そこに斉藤さんやリンちゃんが入ってきたときにも、すっと輪が形成される。これをリーダーシップを発揮して、なでしこを中心に円を作るわけではなく、そういう雰囲気で自然に輪になる形にする。なでしこがいるおかげで、ソロキャンガールであるしまりんとその友達の斉藤さん。二人で作った野外活動サークルの大垣千秋と犬山あおい。このつながりのなかった二つのグループがつながるわけです。

各務原なでしこという女

まあ本人に自覚がないというか、基本的にはあほの子系のキャラクターで、物語に波を生み出すようなキャラクターなんですけど、それだけにとどまらずゆるキャンの骨子として働き、あほの子ゆえの気になる点を美点に変える。各務原なでしこが他のキャラクターより秀でていると私が思うのは、欠点が欠点ではないという点が大きいですね。あほの子は実在したら鬱陶しいキャラも多い中、なでしこならいるだけで楽しいもんね。